バイナンス(BINANCE)は世界最大の取引所で、ユーザー数は世界中で1000万人以上とも言われています。高機能な取引所であり、仮想通貨の取引でできないことはほとんどありません。
この記事では、バイナンスのレバレッジ取引に焦点を当てて解説していきます。
この記事の要点は以下の通りです。
- 先物取引のレバレッジは最大20倍
- マージン取引のレバレッジは最大10倍
- メイカー0.02とテイカー0.04の手数料が業界でも最低水準
- USD-M取引では134種類の通貨ペアに対応
- Coin-M取引では22種類の通貨ペアに対応
ちなみに・・・先物手数料が最も安いのはBybit
メイカー手数料は -0.025%で、取引すればするほどトレーダーが儲かる仕組みになっています。
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バイナンス(Binance)の最大レバレッジは20倍
バイナンスの最大レバレッジは20倍です。
2021年7月26日より世界的な仮想通貨取引の規制に準じて、新規ユーザーのレバレッジを20倍にしました。
それ以前より登録をしていたユーザーはレバレッジ125倍で取引できますが、徐々に全ユーザー20倍にしていくとCEOのチャンポンジャオが述べています。
バイナンスでレバレッジ取引ができるのは以下の取引です。
- USDs-M
- Coin-M
- マージン取引
- レバレッジトークン
それぞれ詳しくみていきましょう。
USDⓈ-M 先物のレバレッジは最大20倍
USDs-M取引の最大レバレッジは20倍です。
全ての通貨がレバレッジ20倍で取引できます。
USDⓈ-M 先物で証拠金にできるステーブルコインは、USDT(テザー)とBUSD(バイナンスUSD)があります。
USDs-M取引は、あなたがポジションを持ちたくないときは、ポジションを外して価格変動のほとんどない通貨で持っておくことができます。
USDs-M取引は120種類ほどの通貨を取引可能。それぞれのレバレッジの確認方法は以下の通りです。
USDs-Mの通貨ごとのレバレッジは以下の通りです。
最大レバレッジ | 通貨ペア |
20倍 | BTC(ビットコイン) |
20倍 | ETH(イーサリアム)、XRP(リップル)、BTC(ビットコインキャッシュ)など準主要通貨 |
20倍 | EOS(イオス)、XML(ステラルーメン)などマイナー通貨 |
20倍 | SHIB(シバイヌ)、IOST(アイオーエスティー)など草コイン |
USDs-Mのレバレッジは一律になっています。ご自身の興味がある通貨を取引してみてください。
Coin-Mのレバレッジは最大50倍
Coin-Mのレバレッジ取引は最大20倍です。取引できる通貨は19種類。
仮想通貨は価格の変動が激しいので証拠金の状態でも、変動がはげしいというのがポイント。
永久取引と先物取引があります。それぞれの違いは以下の通り。
- 永久取引:期限に決まりがなく、ポジションを永久に持ち続けることができる
- 先物取引:決済期限があり、その日までに決済しないと自動で決済される
Coin-Mにかけることができるレバレッジは、50倍か20倍です。
最大レバレッジ | 通貨ペア |
20倍 | BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム) |
20倍 | XRP(リップル)、LINK(リンク)など |
こちらも最大20倍でしか取引できません。
マージン取引のレバレッジは最大10倍
バイナンスは、現物取引にレバレッジをかけることができるマージン取引というものがあります。
このマージン取引は、10倍・5倍・3倍でレバレッジをかけることができます。
マージン取引で売買できる通貨ペアとレバレッジは以下の通り。
通貨名 | 最大レバレッジ |
BTC/ビットコイン | 最大10倍 |
ETH/イーサリアム | 最大10倍 |
XRP/リップル | 最大10倍 |
BTC/ビットコインキャッシュ | 最大10倍 |
LTC/ライトコイン | 最大10倍 |
LINK/リンク | 最大5倍 |
ADA/カルダノ | 最大10倍 |
ETC/イーサリアムクラシック | 最大10倍 |
マージン取引は、バイナンスにお金を借りて取引をしているというイメージを忘れないようにしましょう。
レバレッジトークンは最大4倍
バイナンスレバレッジトークンの最大レバレッジは4倍です。
このトークンはレバレッジ取引で最もおそれるべきロスカットがありません。
具体的に知りたい方は以下をクリック。
このトークンは、ロスカットのリスクなしにレバレッジをかけることができます。ロスカットリスクがないのはこのトークンがあくまでも現物での取引だからです。
レバレッジトークンは「通貨名UP」「通貨名DOWN」というトークンです。ビットコインのトークンは「BTCUP」「BTCDOWN」となります。
BTCDOWNは、BTCのショートを2.085倍のレバレッジをかけるという意味です。
このトークンはあくまで現物です。ロスカットリスクなくレバレッジをかけることができるのです。
現在20通貨の40種類のトークンでレバレッジトークンを購入することができます。
レバレッジトークンに興味のある方は公式HPより、レバレッジトークンをご覧ください。
バイナンス公式HPへ行く
他の海外取引所とレバレッジ比較
バイナンスの20倍のレバレッジは他の取引所と比較してもかなり低めの水準です。
この章では、取引所のレバレッジについて見ていきましょう。
海外取引所 | 最大レバレッジ |
バイナンス | 20倍 |
CryptoGT | 500倍 |
FXGT | 1000倍 |
Bybit | 100倍 |
Poloniex | 2.5倍 |
国内取引所 | 2倍 |
海外仮想通貨取引所で最大のレバレッジを持つのはFXGTの1000倍のレバレッジです。
バイナンスのレバレッジは海外取引所の中では最低水準です。
先物をハイレバレッジで取引したい方には適していません。
バイナンスのレバレッジ設定は、クロスマージンと分離マージンというものを設定することができます。
これを使いこなすと便利なのでぜひご活用ください。
クロスマージン・分離マージンの違い
バイナンスではクロスマージンと分離マージンというレバレッジの設定があります。
簡単に説明すると
- クロスマージン:証拠金の全額を取引に使用
- 分離マージン:証拠金から指定した分で取引
それぞれの設定方法を詳しく説明していきます。
クロスマージン
まずはクロスマージンです。
クロスマージンは証拠金を全額取引に使うため、大きな利益を狙うことができます。
一方で、ロスカットを受けた際には、預け入れていた額の全てを失うため注意が必要です。
バイナンスでは以下の画面のように基本設定はクロスマージンになっています。
分離マージン
続いては分離マージンです。分離マージンは、預け入れた資産の中からご自身で使う分を決めるというイメージです。
分離マージンのメリットは、取引のリスクを抑えることができる点です。
デメリットはトレーダーとしての技術が必要な取引です。分離マージンで儲けるには、ご自身で資金管理して、最適な量を市場に投入しなければなりません。
分離マージンを使いこなすことができれば、効率的に利益をあげることができるでしょう。
分離マージンの設定は以下、右上のマージン画面から設定できます。
バイナンスレバレッジ設定方法
続いてはバイナンスのレバレッジ設定方法です。バイナンスのレバレッジは何も変更しなければ、最大レバレッジで設定されています。
戦略的なトレードをしたい方は、レバレッジを変更するといいでしょう。また分離マージンを選択し、裁量に合わせてトレードすることもおすすめです。
レバレッジの設定は、先ほど設定したクロスマージンと分離マージンを設定した箇所の右にある数字を変えるだけです。
ここからは、バイナンスでレバレッジ取引をする際に注意するべきことについて書いていきます。
バイナンスレバレッジ取引の注意点
バイナンスでレバレッジ取引をする際に注意するべき点は以下の5点です。
- Funding手数料がかかる
- ポジション制限に注意
- 先物ウォレットに送金する手間がある<
- マージン取引の金利は1時間毎にかかる
それぞれ詳しく解説していきます。
Funding手数料がかかる
バイナンスのUSD-MとCOinMの取引には8時間に1回Funding手数料がかかります。
これは資金調達手数料のことで、現物との価格差を解消するために必要です。
バイナンスでは8時間に1回下記の時間にFunding手数料が発生します。
この手数料ですが、時間帯やポジションによってはもらうこともできます。
Funding手数料を支払うのかもらえるのか、いつのタイミングで発生するのかは上記赤枠内の数字で把握できます。この資金調達率のところがマイナスになっていたら資金調達手数料をもらえます。
ポジション制限に注意
バイナンスでは、レバレッジごとに取れるポジションの最大値が違います。これは、ポジション制限です。
ポジション制限は、レバレッジ設定をするときに確認できます。BTC/USDTの例を見てみましょう。
上記写真は、レバレッジ20倍に設定した時のBTC/USDTですが赤枠内で最大取れるポジションが制限されています。
レバレッジが低いほど、ポジション制限は大きい傾向にあります。下記はレバレッジ20倍の時の同条件でのレバレッジ制限です。
以下BTC/USDTのレバレッジごとのポジション制限の表です。
レバレッジ | ポジション制限 |
20倍 | 50,000USDT |
200倍 | 250,000USDT |
1倍 | 制限なし |
上記は一例ですが、このようにポジション制限があるので取引する際には十分にお気をつけください。
先物ウォレットに送金する手間がある
バイナンスのUSD-M取引では、ステーブルコインに変換する手間が発生します。
これは取引の特徴ですがUSD-M取引では、価格の変動がほとんどないステーブルコインに変換してから、取引をしなければいけません。
上記をクリックしますと、以下のような画面が出てきますので、必要事項を入力しましょう。
現物ウォレットにどれくらいの資産があって、先物にはどれくらいあるのか把握するようにしましょう。
レバレッジトークンは手数料が高い
ロスカットされる心配なくレバレッジをかけた取引ができるレバレッジトークンですが、手数料が高いです。
通常の現物取引にかかる取引位手数料に加え、1日0.1%の手数料がかかります。
年額手数料では3.65%発生します。現物取引なので、資金調達率は発生しないというメリットはありますが長期間でレバレッジトークンを保有するのはお勧めしません。
マージン取引の金利は1時間毎にかかる
現物にレバレッジをかけて取引できるという点が魅力のマージン取引ですが、1時間ごとに金利が発生します。
金利は毎日変動しますので一定ではないですが、1時間に1回0.01%程度の手数料が発生し続けるという点を考慮していただく必要があるでしょう。
バイナンスのレバレッジ取引にかかる手数料
この章ではバイナンスのレバレッジ取引にかかる全手数料について解説していきます。
バイナンスの取引種別ごとのかかる手数料は以下の通りです。
- 【USDⓈ-M Futures】
・メイカー:0.0200%
・テイカー:0.0400%
・Funding手数料 - 【COIN-M Futures】
・メイカー:0.0100%
・テイカー:0.0500%
・Funding手数料 - 【マージントレード】
・メイカー:0.1000%
・テイカー:0.1000%
・1時間ごとに金利 - 【レバレッジトークン】
・メイカー:0.1000%
・テイカー:0.1000%
・1日0.1%の手数料
レバレッジ取引にかかる前手数料は上記の通りです。
これに加え、出金時にマイニング手数料がかかります。
入金やウォレット間の資金移動には一切手数料がかかりませんのでご安心ください。
バイナンスは、基本上記手数料ですがバイナンスの独自トークンであるBNB(バイナンスコイン)を保有すると手数料が安くなる仕組みがあります。
BNB保有で手数料が安くなる
バイナンスでは、BNBの保有か取引量が一定額を越えると手数料が安くなる仕組みがあります。
バイナンスではアカウントレベルというものが存在しており、これをあげると手数料が安くなります。アカウントレベルを上げるにはBNBを保有するか、取引を活発に行って行くのがポイントです。
アカウントレベルの上がり方と手数料の関係は以下の通りです。
レベル | 30日間トレード量 | and/or | BNB残高 | Maker / Taker |
VIP 0 | 250 BTC | or | ≥ 0 BNB | 0.0200%/0.0400% |
VIP 1 | ≥ 250 BTC | & | ≥ 50 BNB | 0.0160%/0.0400% |
VIP 2 | ≥ 2500 BTC | & | ≥ 200 BNB | 0.0140%/0.0350% |
VIP 3 | ≥ 7500 BTC | & | ≥ 500 BNB | 0.0120%/0.0320% |
VIP 4 | ≥ 22500 BTC | & | ≥ 1000 BNB | 0.0100%/0.0300% |
VIP 5 | ≥ 50000 BTC | & | ≥ 2000 BNB | 0.0080%/0.0270% |
VIP 6 | ≥ 100000 BTC | & | ≥ 3500 BNB | 0.0060%/0.0250% |
VIP 7 | ≥ 200000 BTC | & | ≥ 6000 BNB | 0.0040%/0.0220% |
VIP 8 | ≥ 400000 BTC | & | ≥ 9000 BNB | 0.0020%/0.0200% |
VIP 9 | ≥ 750000 BTC | & | ≥ 11000 BNB | 0.0000%/0.0170% |
お得に取引したい方はBNBを保有するか取引量を増やすと手数料やすく取引できますよ。
バイナンスの手数料比較
バイナンスの取引手数料は業界でも安い水準です。今回はUSD-Mで他の取引所と比較していきます。
USD-Mのテイカー手数料は0.04%で、メイカー手数料の0.02%です。
他の海外取引所と比較した際のバイナンスの立ち位置は以下の通りです。
海外取引所 | 最大レバレッジ |
バイナンス | メイカー:0.02% テイカー0.04% |
Bybit | メイカー:-0.027% テイカー:0.075% |
OKEx | メイカー 0.02~0.015 テイカー 0.05~0.03% |
MXC | 一律0.2% |
上記は大手の海外仮想通貨取引所ですが、バイナンスの手数料は一般的です。
Bybitはテイカーのマイナス手数料を実現しています。
常にメイカー(指値)で取引ができる人はBybitの方がお得に取引できます。
テイカー・メイカー平均的に低水準なのはバイナンスかOKExです。
バイナンスレバレッジまとめ
レバレッジは1~20倍まで変更できる
手数料は標準的
通貨数は業界随一
レバレッジトークンという独自トークンがメリット
マージン取引は現物にレバレッジをかけれる
当記事ではバイナンスのレバレッジについてまとめていきました。
バイナンスはレバレッジ20倍で取引できます。このレバレッジは海外取引所の中では最低水準です。
ただし、バイナンスは世界一の取引量と豊富な通貨数と安い手数料、高機能な取引所で人気を集めています。
ハイレバレッジ取引にはバイナンスは適していませんが、豊富な通貨で取引したり仮想通貨の多様な取引をしたい方にはバイナンスはオススメの取引所です。
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