仮想通貨の取引は、証拠金以上の取引が可能な「レバレッジ」がかけられることが魅力の一つです。
しかし、近年のレバレッジ規制の活発な働きかけにより、国内の仮想通貨のレバレッジは最大で2倍までに引き下げられました。
この規制に嘆いているトレーダーも多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、国内の仮想通貨取引所の規制の動きについての解説と、海外のレバレッジ規制との比較をしていきます。
国内の仮想通貨取引所のレバレッジを2倍に引き下げへ
先述の通り、国内の仮想通貨のレバレッジは、金融庁によって2020年に2倍までと規制されています。
それ以前は、仮想通貨のレバレッジ取引において政府による規制は4倍まででした。
以下では、金融庁が仮想通貨のレバレッジ規制を儲けた背景と、今後の更なる規制の可能性を解説していきましょう。
レバレッジ取引とは?
そもそもレバレッジ取引とは、なんなのでしょうか?
レバレッジとは「レバー=てこ」を意味しています。
てこの原理といえば、小さな力で大きなものを動かす原理のことです。
仮想通貨の世界では、小さな資金でもレバレッジを利用することで、資金以上の取引が可能になることを指しています。
例えば、1万円の証拠金に10倍のレバレッジをかけることで、10万円の仮想通貨取引が実現するのです。
つまり、レバレッジは手元の資金が少なくても大きな取引ができる魅力的なシステムといえるでしょう。
金融庁が日本暗号資産取引業協会(JVCEA)を認定
一般社団法人 日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は、2018年4月に設立。
仮想通貨の自主規制団体として国内の大手取引所であるコインチェックやGMOが会員となっています。
主な活動内容は、以下の通りです。
- 会員に対する監査、モニタリング、情報提供
- 会員に対する指導、勧告及び処分
- 会員からの業務相談
- 暗号資産交換業に関する苦情受付
上記の活動に加えて、投資家の保護を目的としています。
金融庁はこれらの活動を認め、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)を「認定金融商品取引業協会」として認定しました。
これにより、国内の仮想通貨取引所でのレバレッジ規制の動きは活発化していきます。
国内のレバレッジ規制の背景
国内の仮想通貨取引所のレバレッジは、なぜここまで規制の対象になるのでしょうか?
もともと仮想通貨は、送金や決済手段の目的として開発されました。
しかし、仮想通貨は投機的な対象へと変化していき、本来の使用目的とはかけ離れていきました。
そのため、金融庁は仮想通貨を投機的なものであると認識されはじめた為、規制の対象となったのです。
高倍率のレバレッジによって、投資者が多額の損失(借金)を負わないように規制が強化されました。
今後はレバレッジ自体が禁止になる可能性も?
2020年になり、日本経済新聞は仮想通貨のレバレッジ規制に関して次のように報道しました。
これにより、仮想通貨のレバレッジ規制はますます厳しくなると予想されます。
今後は、国内の仮想通貨でレバレッジ取引そのものがなくなっても不思議ではないでしょう。
海外の仮想通貨のレバレッジ規制事情
ここまで、国内の仮想通貨のレバレッジ規制は、年々厳しくなっていることが分かりました。
では、海外のレバレッジ規制はどうなのでしょうか?
以下では、海外のレバレッジ規制について解説していきましょう。
海外の仮想通貨取引所は規制がない!?
結論をいうと、海外の仮想通貨取引所には、明確なレバレッジ規制はありません。
日本のように国によってレバレッジ規制が行われている国はあるものの、国際的な規制がないのが実情です。
そのため、海外の仮想通貨取引所は、日本では考えられないくらいの高レバレッジ取引が行われています。
レバレッジが最大で1000倍の取引所も
海外の仮想通貨取引所のレバレッジは高く、50倍や100倍が一般的です。
最も高いレバレッジをかけられる取引所「FXGT」では、最大1,000倍までのレバレッジが可能です。
このように、海外の仮想通貨取引所では、日本では考えられないような高レバレッジ取引が行われています。
高いレバレッジを狙うなら海外取引所一択
日本の仮想通貨取引所は、国内取引なので安全性が高いことが魅力です。
しかし、近年の金融庁によるレバレッジ規制の動きにより、自由な取引が失われつつあります。
そのため、高いレバレッジで仮想通貨取引を行いたい方は、海外の仮想通貨取引所一択です。
資本金が少なくても、大胆な取引ができ、ゼロカットで借金を背負うリスクもありません。
ただ、海外取引所の中には信用性に欠ける取引所も存在するので、信頼のできる取引所を選択することが大切です。
仮想通貨レバレッジ規制のまとめ
ここまで、国内の仮想通貨によるレバレッジ規制と海外のレバレッジ事情について解説してきました。
- 国内の仮想通貨レバレッジは4倍に規制されている
- 今後更なる規制によりレバレッジ自体がなくなる可能性がある
- 海外のレバレッジは最大1,000倍
- 海外の取引所なら「ゼロカット」で追証なし
これから仮想通貨を始める人は、これらの事項を参考にしながら自分に合った取引所を選択してみてください。
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