OKExは、中国のオーケーグループが運営している取引所です。
OKExは中国三大取引所の一つであり、アジア系の取引所としては知名度が高く日本でも取引されている方が多くいます。
取り扱っている通貨が豊富で、セキュリティ対策が万全という点が評価されています。
そのOKExを利用したい方にとって、レバレッジルールが気になりますよね。
そこで今回は、OKExのレバレッジルールや取り扱っている通貨ペア、そして規制の設定方法などについて解説します。
OKExの最大レバレッジは125倍
OKExがは最大125倍のレバレッジと通貨ペアの多さで人気を集めています。
仮想通貨の場合、為替通貨を扱う業者と違ってレバレッジは低めに設定されています。
価格の上下動が大きいので、高レバレッジをかけなくても多くの利益を上げるチャンスがありますが、それでも少ない資金で大きな取引をしたい場合に、レバレッジは重要な要素です。
OKExでは、通常のレバレッジ倍率は10倍に設定されています。
ただ、2018年12月に登場したパーペチュアル・スワップという商品を利用することで、100倍までのレバレッジが可能です。
パーペチュアル・スワップでは決済期限が設定されていないため、自分が好きなタイミングで売買できるのが魅力となっています。
イメージとしては、現物取引と先物取引、レバレッジ取引の良い点を組み合わせた取引が、パーペチュアル・スワップです。
仮想通貨情報サイトであるCryptoCompareが公開した、2019年3月の仮想通貨の先物取引などのデリバティブ商品の統計によれば、OKExの先物取引が世界最高額の15億USDを記録していますが、これはパーペチュアル・スワップによるところが大きいと言えます。
通貨ペアごとのレバレッジ
OKExでは、通貨ペア毎に最高レバレッジが異なります。
また、レバレッジ取引とパーペチュアル・スワップでも、倍率が変動します。
それぞれの取引における、通貨ペアなどをまとめた表がこちらです。
レバレッジ取引 | パーペチュアル・スワップ | |
基軸通貨 | USDT・BTC | USD・USDT |
通貨ペア | 123種類 | 94種類 |
最大レバレッジ | 10倍 | 125倍 |
パーペチュアルスワップでレバレッジ100倍似設定されているのはUSD・USDTが始まりでしたが、以下通貨に順次拡大されています。
- EOS
- ETH
- LTC
- BCH
- XRP
- ETC
- TRX
- BSV
他社と比較<.h3>
OKExのレバレッジが、他社と比較してどれだけの水準であるかが気になりますよね。
そこで、主要な取引業者と比較した結果が以下の通りです。
取引業者 | 最大レバレッジ |
OKEx | 100倍 |
クーコイン(Kucoin) | 3倍 |
クリプトジーティー(CryptoGT) | 500倍 |
FXGT(エフエックスジーティー) | 1000 |
コインエクスチェンジ(Coinexchange) | 25倍 |
バイナンス(Binance) | 20倍 |
バイビット(Bybit) | 100倍 |
ビットジー(Bit-Z) | 100倍 |
ビットトレックス(Bittrex) | × |
フオビ(Huobi) | 3倍 |
OKExは、手数料もお得で取引しやすい業者としておすすめです。
OKExのレバレッジ設定方法
OKExでは、レバレッジを設定するためには少し工夫が必要です。
そこで、レバレッジを設定するために必要となる分離マージンとクロスマージンについて、そして実際のレバレッジレベルの設定方法について解説します。
分離マージンとクロスマージンとは?
OKExでは、クロスマージンモードと分離マージンモードという2つのモードが用意されています。
もしBTC先物取引でクロスマージンを選択すると、取引口座で利用可能な資本すべてが証拠金と見なされるのです。
逆に、分離マージンモードを選択することで利用可能な資金を証拠金として使用可能となり、もし損失が発生した場合でも強制ロスカットのリスクを低減させることができます。
分離マージンでトレードする場合、ポジションを個別に決済したりしてすべてのポジションに全振りするリスクを回避することが重要です。
レバレッジレベルの設定方法
実際のレバレッジ設定は、レバレッジ調節画面(Adjust Leverage)で行います。
画面を開くと、数を入力もしくはバーを水平にスクロールしてレバレッジレベルを調整可能です。
システムは、レバレッジとポジションをキープするために必要なマージン量に従って、ポジションの最大値を計算できます。
ビジュアル的にわかりやすく、操作しやすいのが良いですね。
OKExレバレッジ設定注意点
OKExのレバレッジ設定における注意点について紹介します。
リスクも高い取引となるため、注意点をしっかり理解して取引を行いましょう。
Socialized clawbackが実行された過去がある
2018年8月に、ビットコインが大きく下落する事象が発生しました。
この影響によって、顧客のポジションが損失を被ったのですが、OKExではforced liquidation強制破産システムが存在せず、ポジションを強制的に解消できませんでした。
これにより、OKExも大きな損失を受けて、Socialized clawback社会化回収ポリシーによって他のトレーダーの利益を損失補填したのです。
当然、利益を上げていたトレーダーにとっては迷惑な話であり、レバレッジ取引の怖さとOKExの脆弱さが露呈した結果となりました。
取引手数料を考慮する
パーペチュアル・スワップでは満期日がなく、半永久的にポジションを保有し続けることが可能です。
ただ、日ごとに買うか買わないかを決定しなければならず、決済を持ち越す際にはファンディングコストが必要です。
高いレバレッジは確かに魅力的であり、ファンディングコスト現物取引よりも低く設定されています。
それでも、毎日コストが発生するという点を考慮して取引しなければなりません。
大きな価格変動によるリスクがあることに変わりはない
パーペチュアル・スワップは、現物取引の手軽さと決済を先延ばしできる先物取引のいいとこ取りの方法です。
通常のレバレッジ取引に比べ、大きな損を抱えるリスクを減らせるのも魅力的ですが、大きな価格変動が発生しやすい仮想通貨では完全なリスク回避は不可能です。
相場が変動する可能性が高い場合は、低レバレッジで取引するか、一度決済してポジションをなくすという方法を取るようにしましょう。
OKExレバレッジまとめ
OKExの最大レバレッジは125倍です。バイナンスのレバレッジが規制されて、20倍までになってしまったのを考慮すると、重宝する取引所になりそうです。
OKExは通貨ペア数が多く、また安定したシステムで約定率も高いので確実な取引ができます。
少ない資金で取引したい場合、OKExを利用してみてはいかがでしょうか?